
生化学自動分析装置 富士ドライケム NX500V

比色23項目 + 電解質3項目 DRI-CHEM NX 500V 進化した検査で、安心をカタチに。
おはなしできないから、体の声を聞かせてほしい。
動物たちはおはなしができないから、寄り添うようにして体の声を聞いてあげたい。
飼い主さんは不安だから、できるだけ早く安心させてあげたい。
そんなドクターの優しさに応えて進化した、「NX500V」。
いままで以上に、早くて確かな診断をサポート。
安心をカタチにする、富士ドライケムのちからです。
富士ドライケム NX 500Vの特長
●CRP測定
●LIP測定
●LIP測定
●処理能力の向上
●自動希釈機能
●タッチパネル
●微量検体量検査
●ランダムアクセス
●ネットワーク

より確かな「安心」を届ける、NX500Vの充実機能
CRPなどの重要項目が簡単に測定可能。処理能力もさらに向上し、よりスピーディーな検査を実現しました。
微量検体検査で動物への負担を軽減し、感染リスクを低減した廃却ボックスの採用で測定者の作業をより安全に。
「安心」につながるさまざまな機能を充実させました。

イヌCRPが測定可能 結果は数分でプリントアウト
専用の装置でなければ測定できなかったCRPが、これ一台で測定可能に。手間がかからず、生化学項目も同時測定だから検査時間を短縮できます。

イヌLIPも簡単測定 迅速な診断をサポート
膵炎診断に有効なリパーゼ活性(LIP)も簡単に測定でき、その場ですぐに結果をプリントアウト。迅速な診断をサポートします。

処理能力の向上で多項目を素早く測定
「富士ドライケム4000V」比で170%となる128テスト/時の処理時間を実現。測定方法が異なる比色23項目/電解質3項目の検査を、スピーディーに測定します。

自動希釈機能で測定準備がより簡単に
分注・混和など、手作業だと手間のかかる希釈作業を自動化。希釈カップと希釈液をセットするだけで、事前に設定した倍率で自動希釈。簡単に測定準備ができます。

小さな動物にやさしい微量検体量検査
完全ドライな「多層フィルム式スライド」により、比色でわずか10μL/テスト。微量検体はピペット操作で測定ができます。
※電解質(Na-K-Cl)は3項目同時測定で50μLです。
※電解質(Na-K-Cl)は3項目同時測定で50μLです。

自検査中でも手軽に追加できるランダムアクセス機能
測定中でも検査項目を手軽に追加できる、ランダムアクセス機能が付いて、検査がより簡単に。

ロット間の補正も簡単カード式キャリブレーション
わずらわしいロットごとの補正作業は不要。スライドと同梱されているQCカードを本体に読み込ませるだけで、ロット間差が補正できます。(CRP、NaKClを除く)

接触リスクを最小限に抑える廃却ボックス
使用済みのスライドチップは廃却ボックスへ自動落下。検体との接触リスクを軽減するために細心の注意を払っています。

3ステップでシンプル測定 見やすい画面で操作性もアップ
スライドをセットしてから測定するまではたったの3ステップ、
スタートキーを押した後は測定結果を待つだけの、シンプルな操作を実現しました。
表示画面には液晶タッチパネルを採用し、使いやすさにこだわりました。



スペースを取らない コンパクトサイズ

オプション
検査データを自動集計・一元管理。
測定後すぐに保存し、いつでも活用できます。
測定後すぐに保存し、いつでも活用できます。

●NX500V、MiniNet-NeoVとの接続によりオーダリングが可能
●院内検査機を6台まで接続可能(オプション)
●データバックアップ機能搭載
●検査センターへの依頼、データ回収が可能
●検査項目のグラフを5項目まで一度に表示可能
検査結果を見たい時に素早く対応
検査伝票、カルテ確認などの手間が解消します。
インフォームド・コンセントに有効
病状や治療方針を説明する際、グラフ化した時系列データの提示などによって、より理解を得られることが期待できます。
富士ドライケムスライド
比色法スライド(酵素・一般化学・免疫)
1回の反応に必要なドライ状態の試薬、各種機能性部材で構成。検体中の酵素類や一般化学成分を比色法で定量する多層フィルム式スライドです。

電極法スライド(電解質)
1枚のスライドにNa-K-Clそれぞれの多層フィルム電極を内蔵。検体中の電解質を電極法によって定量するスライドです。

検査項目とスライド①
検査項目 | 検体別スライド品名 | 測定範囲 | 測定 時間 (分) |
測定方法 | 測定 波長 (nm) |
測定原理 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | 項目名 | 血清・血漿用 | ||||||||
生 化 学 検 査 |
酵 素 |
1 | γ-グルタミルトランスペプチターゼ | GGT-PⅢ | 10~1200 | U/L | 5 | レート法(反応初速度法) | 400 | γ-グルタミル-p-ニトロアニリド基質法 |
2 | グルタミン酸オキザロ酢酸トランスアミナーゼ | GOT/AST-PⅢ | 10~1000 | U/L | 4 | 650 | L-アスパラギン酸ナトリウム基質・ロイコ色素法 | |||
3 | グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ | GPT/ALT-PⅢ | 10~1000 | U/L | 4 | 650 | L-アラニン基質・ロイコ色素法 | |||
4 | クレアチンフォスフォキナーゼ | CPK-PⅢ | 10~2000 | U/L | 4 | 540 | クレアチンリン酸基質・ホルマザン色素法 | |||
5 | 乳酸脱水素酵素 | LDH-PⅢ | 50~900 | U/L | 2 | 540 | 乳酸基質・ホルマザン色素法 | |||
6 | アルカリフォスフォターゼ | ALP-PⅢ | 50~3500 | U/L | 4 | 400 | p-ニトロフェニルリン酸基質法 | |||
7 | アミラーゼ | AMYL-PⅢ | 10~1800 | U/L | 5 | 400 | 4.6-エチリデンG-7PNP基質 | |||
8 | ロイシンアミノペプチターゼ | LAP-P | 10~500 | U/L | 4 | 400 | L-ロイシル-p-ニトロアニリド基質法 | |||
一 般 化 学 |
1 | グルコース | GLU-PⅢ | 10~600 | mg/dL | 6 | エンドポイント法(比色終点法) | 505 | GOD・4AA・DHN色素法 | |
2 | 尿素窒素 | BUN-PⅢ | 5.0~140.0 | mg/dL | 4 | 625 | ウレアーゼ・BCG指示薬法 | |||
3 | クレアチニン | CRE-PⅢ | 0.2~24.0 | mg/dL | 5 | 600 | クレアチニンデイミナーゼ・BPB指示薬法 | |||
4 | 尿酸 | UA-PⅢ | 0.5~18.0 | mg/dL | 4 | 650 | ウリカーゼ・ロイコ色素法 | |||
5 | 総コレステロール | TCHO-PⅢ | 50~450 | mg/dL | 6 | 505 | COD・ロイコ色素法 | |||
6 | 中性脂肪 | TG-PⅢ | 10~500 | mg/dL | 4 | 650 | LPL・ロイコ色素法 | |||
7 | 総ビリルビン | TBIL-PⅢ | 0.2~30.0 | mg/dL | 6 | 540 | アゾビリルビン法 | |||
8 | カルシウム | Ca-PⅢ | 4.0~16.0 | mg/dL | 4 | 625 | クロロフォスフォナゾⅢ法 | |||
9 | 無機リン | IP-P | 0.5~15.0 | mg/dL | 5 | 650 | PNP・ロイコ色素法 | |||
10 | 総タンパク | TP-PⅢ | 2.0~11.0 | g/dL | 6 | 540 | ビウレット法 | |||
11 | アルブミン | ALB-P | 1.0~6.0 | g/dL | 6 | 625 | BCG法 | |||
12 | アンモニア | NH3-PⅡ(血漿用) | 10~500 | μg/dL | 2 | 600 | BPB指示薬法 | |||
(窒素量として) | ||||||||||
13 | マグネシウム | Mg-PⅢ | 0.2~7.0 | mg/dL | 4.5 | 650 | グリセロールキナーゼ・ロイコ色素法 | |||
電 解 質 |
1 | ナトリウム | Na-K-Cl | 75~250 | mEq/L | 1 | イオン選択電極法 | 電位測定 | メチルモネンシン | |
2 | カリウム | 1.0~14.0 | mEq/L | バリノマイシン | ||||||
3 | クロール | 50~175 | mEq/L | 4級アンモニウム塩 |
【重要】富士ドライケムスライドは、ヒト用に開発されたものであり、動物種によって測定結果が異なる場合があります。詳細につきましては、弊社担当までご相談いただくようお願い致します。
検査項目とスライド②
検査項目 | 検体別スライド品名 | 測定範囲 | 測定 時間 (分) |
測定方法 | 測定 波長 (nm) |
測定原理 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | 項目名 | 血清・血漿用 | ||||||||
生化学検査 | 酵素 | 1 | リパーゼ | v-LIP-P | 10~1000 | U/L | 5 | レート法 | 650 | トリオレイン基質・ロイコ色素法 |
免疫 | 2 | CRP | vc-CRP-P | 0.3~7.0 | mg/dL | 5 | レート法 | 505 | ホモジニアスEIA法 |
主な仕様
測定方法 | シングルマルチ測定方法 |
---|---|
処理能力 | 比色120テスト/時*1 比色・電解質混合128テスト/時 |
測定可能項目 | 比色23項目 電解質3項目 |
インキュベータ数 | 比色12 電解質1 |
測定時間 | 比色 2~6分/テスト電解質 1分/テスト |
検体の種類 | 血漿、血清、全血(電解質Na-K-Clのみ) |
測定検体量 | 比色10μL/項目 電解質50μL/3項目 |
データ保存数 | 最大100検体 |
サンプリング方式 | 逐次自動点着方式 |
ロット補正方式 | QCカードシステム |
電源 | AC100V±10V 50/60Hz 2.5A |
寸法 | W470×D360×H420mm |
重量 | 24kg |
*1 酵素項目スライドのみを測定した場合の最高処理能力/時
添付付属品
●スライドカートリッジ ●ランプ ●プリント用紙 ●ペーパー軸 ●電源ケーブル ●10μLピペット
●スライドカートリッジ ●ランプ ●プリント用紙 ●ペーパー軸 ●電源ケーブル ●10μLピペット
多種類の検体容器に専用ラックで対応(使用出来る検体容器)
①φ16×100mmの採血管 ②φ13×100mmの採血管 ③φ13×75mmの採血管
④富士チューブ1.5mL ⑤富士チューブ0.5mL ⑥サンプルカップ2mL
④富士チューブ1.5mL ⑤富士チューブ0.5mL ⑥サンプルカップ2mL
オプション


ラインアップ
電解質測定機能付 | 自動希釈機能付 | 一般名称 | 薬事販売名 | 薬事承認番号 | |
---|---|---|---|---|---|
NX500V | ● | ● | 臨床化学分析装置 | 富士ドライケム NX500iV | 24動薬第2235号 |
NX500sV | - | ● | 臨床化学分析装置 | 富士ドライケム NX500sV | 24動薬第2236号 |